頭を悩ませる2種類の頭痛。それぞれの特徴と対処法について。

みなさん、こんにちは。
はりきゅうマッサージサロン笑和(しょうわ)
院長の川添です。

今回は、ご来店してくださるお客様に多くみられる、「頭痛」についてコラムを書いていきたいと思います。

頭痛は頭に限局する痛みの総称で、広範囲に感じられる痛みというのが特徴です。

日本人(成人)の約4割が頭痛を持っていると言われていて、一時的で軽い痛みのもの・長時間持続的なもの・耐えがたい痛みを発するものなど、人によって症状の出方が様々です。

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日本人(成人)の約4割が頭痛で悩んでいます

ここでは、鍼灸マッサージが適応となる一般的な頭痛について、解説していきたいと思います。

頭痛には種類があり、それぞれの特徴を知ることで適切な対処や予防ができますので、是非参考にしていただきたいと思います。

緊張型頭痛の特徴と原因

筋緊張性頭痛、筋収縮性頭痛ともいわれます。

緊張型頭痛の特徴

  • 両側後頭部から項部にかけて痛む
  • 重苦しい感じや頭をベルトで締めつけられているような鈍い痛みがある
  • 首や肩のこりをともなうことが多い
  • 発症はゆっくりで比較的長く続く
  • 動いても痛みは悪化せず我慢できる痛みのことが多い
  • 再発することが多い
  • 頭痛を訴える70-80%は緊張型頭痛といわれる

緊張型頭痛の原因

原因の多くが身体的・精神的ストレスによるものといわれています。

デスクワークやスマホ操作など、同じ姿勢を長時間続けるといった身体に掛かるストレスだったり、長時間の運転や会社の今後を左右するプロジェクトを担当するなど、緊張状態が続くことで受ける精神的ストレスなどが例に挙げられます。

ストレスによって神経や筋肉が過度に緊張することで、筋肉に疲労物質がたまったり、脳内の痛みの調整機能がうまく働かなくなったりして頭痛が起こります。

緊張型頭痛の対処法は?

緊張型頭痛の対処法

  • 頭の重さや肩こりを感じたら、休憩をとってリラックスする
  • 首すじや肩のマッサージをしたり、
    簡単な体操やストレッチをしたりして、体全体をほぐす
  • こりや痛みを感じる場所を温める
    (蒸しタオルやホッカイロなどがおすすめです)
  • 鎮痛薬や筋弛緩薬を服用する
    ※飲み過ぎると再発しやすくなったりすることもあるので注意が必要です
  • 長引いたり、症状が強い時は早めに病院で受診する
    →病院受診で異常がなければ、生活習慣を整え、ストレス発散や身の回りの環境を変える
    ことで改善できることもあります。痛みは他人にはわからないものだからこそ、意識的に自分自身でいたわることが大切です。

緊張型頭痛のセルフケア

緊張型頭痛の場合、頭・首・肩に筋肉の緊張やコリが見られ、圧痛(押して痛みが出る)が出たりします。

そのため、筋肉の緊張を緩めたり、凝り固まった部分をほぐし、血液循環を良くすると頭痛の改善が見られることが多いです。

ここでは頭・首・肩の筋肉の緊張を緩めるツボをお伝えしたいと思います。

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【ツボの場所】

天柱(てんちゅう)
首の後ろにある2本の太い筋肉(僧帽筋)の外側のくぼみ

風池(ふうち)
後頭部の髪の生え際、耳の後ろにある骨から少し中央に寄ったところ。凹んでいて指が沈むところ。

肩井(けんせい)
首のつけ根と肩の先のちょうど中間です。押すと重たい痛みを感じるところです。

【刺激の方法】

天柱(てんちゅう)と②風池(ふうち)
両手の親指で押します。残りの4本の指を頭に添えて支えましょう。頭のてっぺんに向かって持ち上げるようにゆっくりと力を加えていきます。

☞ツボを押さえながら首を後ろに倒すと力が入りやすいですよ。

5秒くらいゆっくりと押して、ゆっくりと離します。これを5回くらい繰り返しましょう。

※「痛い」と感じない、気持ちよい力加減で押しましょう。

肩井(けんせい)
人差し指か中指の腹を使い、気持ちいいくらいの強さで、垂直方向(真下)に引き降ろすような感じで刺激します。

5秒くらいゆっくりと押して、ゆっくりと離します。これを5回くらい繰り返しましょう。

※「痛い」と感じない、気持ちよい力加減で押しましょう。

片頭痛の特徴と原因

こめかみから目にかけて、片側を中心に(時には両側や後頭部まで)脈打つように起こる頭痛のことです。眼がチカチカするなどの前兆があったり、吐き気を伴うことも多い。

片頭痛の特徴

  • 成人の約10%が片頭痛を持っているとされている
  • 肉親に同じような頭痛を持つ人がいる
  • 10~20歳代で発症することが多く、30代が最盛期といわれている
  • 発作が過ぎれば体調に問題はない
  • 6割の人は頭の片側に痛みが起こる
  • 脈打つような痛みであることが多い
  • 動くと痛みが増し、じっとしているほうが楽のことが多い
  • 痛みがひどい時には、吐き気やおう吐につながることがある
  • 頭痛の時、光や音をわずらわしく感じることが多い
  • 日常生活に支障をきたすほど強い痛みが起こることがある
  • 頭痛の前に、目の前がチカチカする(閃輝暗点:せんきあんてん)などの前兆をともなう

片頭痛の原因

片頭痛が起こる原因はまだ完全には解明されていません。

脳血管の異常反応と血管活動性物質が関与している可能性が高いとされています。

→ちょっと難しい話ですが、脳の血管が収縮することで血管の緊張を調節するセロトニンが血液中に放出され、その作用で血管が拡張し、神経が興奮しやすくなり頭痛が起こると考えられています。

しかし、最近では脳そのものに何らかの原因があるという説(中枢起源説)や、脳血管や三叉神経終末に原因が見られるとする説(三叉神経血管説)があります。また片頭痛は肉親に同じような頭痛を持つ人が多いことから、遺伝的な要素も関係していると考えられています。

☟片頭痛を誘発すると考えられていること☟

  • 食べ物(チョコ・チーズ・トマト・オレンジ・赤ワインなど)
  • ストレス・ストレスからの解放
  • 寝過ぎや寝不足
  • 女性ホルモンの変化(月経周期)
  • 天候や気圧の変化
  • 空腹
  • 肩こり など

片頭痛の対処法は?

片頭痛の対処法

  • 暗くて静かな場所で横になる
    動いたり光のまぶしさや音によって痛みが増すことが多いとされているので、落ち着くまで光や音を防ぎ、安静に過ごすと良いでしょう。
  • 冷やしたり押さえたりする
    血管の拡張で痛みが増すことから、痛いところを冷やしたり圧迫することで痛みがやわらぎます。
  • 睡眠をとる
    寝不足が片頭痛の誘因因子となるので、眠ることで改善がみられたりします。
  • カフェインの入ったものを飲む
    カフェインには血管を収縮させる働きがあるため、痛み始めにコーヒーや緑茶など、カフェインを含む飲み物を飲むと痛みが和らぐことがあります。
  • 鎮痛薬を服用する
    痛みがひどくなる前に、早めに鎮痛薬を服用するのも一つの方法です。
    ※鎮痛薬の飲み過ぎにより、かえって頭痛が増えたり、新たな頭痛が起こったりする場合があります。
    鎮痛薬を飲み過ぎている人は、是非一度頭痛専門医を受診してみてください。

片頭痛のセルフケア

片頭痛の場合、まずは安静にし、痛みを感じる箇所を冷やしたり圧迫すると落ち着くことが多いです。

血管の収縮や拡張を調整する自律神経系が乱れないようにすると、片頭痛を予防しやすくなります。併せて、筋肉の緊張を緩めたり、凝り固まった部分をほぐし、血液循環を良くしておきましょう。

ここでも頭・首・肩の筋肉の緊張を緩めるツボをお伝えしたいと思います。

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【ツボの場所】

和髎(わりょう)
耳とこめかみの間のくぼんだところ

完骨(かんこつ)
耳の後ろの出っぱった骨の下側のくぼみ

天柱(てんちゅう)
首の後ろにある2本の太い筋肉(僧帽筋)の外側のくぼみ

陽白(ようはく)
眉毛の中央から親指1本分ほど上に上がったところ
少しくぼんでいる部分

【刺激の方法】

和髎(わりょう)
人差し指か中指の腹を使い、気持ちいいくらいの強さで、円を描くような感じで刺激します。

10回くらいゆっくりと回して刺激します。これを2~3回くらい繰り返しましょう。

※「痛い」と感じない、気持ちよい力加減で押しましょう。

完骨(かんこつ)天柱(てんちゅう)
両手の親指で押します。残りの4本の指を頭に添えて支えましょう。頭のてっぺんに向かって持ち上げるようにゆっくりと力を加えていきます。
☞ツボを押さえながら首を後ろに倒すと力が入りやすいですよ。

5秒くらいゆっくりと押して、ゆっくりと離します。これを5回くらい繰り返しましょう。

※「痛い」と感じない、気持ちよい力加減で押しましょう。

陽白(ようはく)
人差し指か中指の腹を使い、気持ちいいくらいの強さで、円を描くような感じで刺激します。10回くらいゆっくりと回して刺激します。これを2~3回くらい繰り返しましょう。

※「痛い」と感じない、気持ちよい力加減で押しましょう。

まとめ

頭痛は、

  • 他の病気などが原因でなく起こる頭痛(緊張型頭痛・片頭痛など)
  • 何らかの病気(クモ膜下出血・髄膜炎など)が原因で起こる頭痛

があります。

頭痛が慢性的に起こり、悪い意味で頭痛に慣れているという方は、脳の重大な病気(脳血管障害など)が原因となっている場合に、見落としてしまうリスクがあるため、「たかが頭痛」と軽く見ないように注意しておく必要があります。

もし身体に異変を感じたら我慢せずに、早めに医療機関で受診するようにしましょう。

一般的にみられる頭痛は、ストレスや性格、生活習慣、何気なく無意識にとる姿勢のクセなど、自分の周囲を取り巻く内外的な環境が大きく関わっていることが多いため、生活習慣の改善やストレス解消を行うことで、痛みの軽減や頭痛を起きにくくすることが出来たりします。

  • しっかりと栄養を取る(バランスの良い食事)
  • 充分な睡眠時間の確保
  • ストレスの解消(適度な運動など)

をしっかり意識して、規則正しい生活習慣で毎日を過ごすことが頭痛予防につながります。

はりきゅうマッサージサロン笑和では、鍼灸マッサージによる頭痛緩和の施術はもちろん、頭痛予防のためのストレッチや運動法など、お客様に必要なアドバイスもさせていただいております。お気軽にご相談ください。

当サロンは
“未病治(未だ病にならざるを治す)“=「病気になる前に養生をして、健康状態を維持する」
という東洋医学的な考え方を大切にし、
病気になる前に「病気にならない身体作り」をお手伝いさせていただいています。

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